1️⃣この記事について
Jamf Proを使うことで、Macにdxecoデスクトップエージェント(以下、デスクトップエージェント)をインストールさせることが可能です。この記事ではその設定方法をご案内します。
前提として、本記事ではJamf Proの基本設定(ユーザーおよびコンピュータの登録、組織要件に応じた構成など)がすでに完了し、Jamf Proを用いた管理運用が行われていることを想定しています。 ここでは、デスクトップエージェントのインストールに関する設定手順のみをご案内します。 それ以外の設定方法や詳細については、Jamf Proの公式ドキュメントをご参照ください。
2️⃣Jamf Proへログイン
ブラウザでJamf Proの管理サイトログインします。
Jamf Proの管理サイトはライセンス毎に割り当てられ一般に 「https://{テナント名}.jamfcloud.com」 の形式のURLとなります。組織毎に取得済みのJamf Pro URLへアクセスして下さい。
2️⃣パッケージの登録
- 以下のリンクから最新版のMac版のデスクトップエージェントインストーラをダウンロードします
- Jamf Proの左のメニュー一覧から[設定]を選択、タブの中から[コンピュータ管理]タブを選び[パッケージ]を選択します。

- [パッケージ]画面の右上の[新規]ボタンを押します。

- 新パッケージ画面の[一般]タブで以下を設定します。

表示名: デスクトップエージェントであることが分かりやす名前を指定します
ファイル名: 上記でダウンロードしたインストーラー(dxeco-desktop-agent.pkg)を選択します。
[保存]ボタンを押してパッケージを保存します。パッケージファイルのアップロードが始まり、しばらくするとパッケージの設定が保存されます。
3⃣スクリプトの登録
- 以下のリンクからmac用のサンプルスクリプトをダウンロードします。
- Jamf Proの左メニュー一覧から[設定]を選択します。
- [設定]画面に遷移するので、タブの中から[コンピュータ管理]タブを選び[スクリプト]を選択します。

- [スクリプト]画面の右上の[新規]ボタンを押します。

- 新スクリプト画面の[一般]タブで以下を設定します。

表示名: デスクトップエージェント用のインストールスクリプトであることが分かりやすい名前を指定します
- 新スクリプト画面の[スクリプト]タブで以下を設定します。

モード: [Shell/Bash]を選択します。
スクリプトのテキストエリア: 上記でダウンロードしたスクリプト内のテキストをコピー・ペーストします。
- サンプルスクリプトの内容を修正します。
サンプルスクリプトではユーザのメールアドレスを決定するためにスクリプト内で固定のドメイン名を指定しています。これを組織に応じた適切ドメイン名に変更する必要があります。
変更箇所
emailDomainName="example.com"あるいは、スクリプト内で「ユーザーメールアドレスの取得」を行っている部分の処理を組織の要件に応じて修正して下さい。
サンプルスクリプトではデスクトップエージェントをインストール後アプリ検出を自動で開始するようになっています。これを開始しないようにするには、以下の行を変更して下さい。
変更前
enableUsageCollectionValue="1"変更後
enableUsageCollectionValue="0"- 右下の[保存]ボタンを押してスクリプトを保存します。
4⃣ポリシーの作成
- Jamf Proの左メニュー一覧から[コンピュータ] > [ポシリー]を選択します。
[ポリシー]画面の右上の[新規]ボタンを押します。

- [オプション]タブの[General]で以下を設定します。


表示名: デスクトップエージェント用のインストール用ポリシーであることが分かりやすい名前を指定します
トリガー: [ログイン]にチェックをします。
実行頻度: [Once per user per computer]を選択します。
- [オプション]タブの[パッケージ]を選択します。
パッケージを構成の[Configure]ボタンを押し、表示される一覧の中から上記で作成したパッケージの[追加]ボタンを押します。

追加したパッケージの下に表示されているアクションを[Cache]に変更します。

- [オプション]タブの[スクリプト]を選択します。
構成スクリプトの[Configure]ボタンを押し、表示される一覧の中から上記で作成したスクリプトの[追加]ボタンを押します。

追加したスクリプトの下に表示されている優先順位を[After]にします。

- [Scope]タブを開きインストール対象としたいコンピュータ・ユーザの条件を指定します。

- 右下の[保存]ボタンを押してポリシーを保存します。
5⃣デスクトップエージェントのインストールを確認
ポリシーが保存されるとポリシーのScopeで対象とされたコンピュータに対象とされたユーザがログインしたときに、デスクトップエージェントがインストールされます。
インストールの成否は以下の手順で確認ができます。
- Jamf Proの左メニュー一覧から[コンピュータ] > [ポシリー]を選択します。
[ポリシー]画面の一覧からデスクトップエージェント用のポリシーを検索し名称のリンクをクリックします。

- [ポリシー]画面の右下の[ログ]ボタンを押します。

- マシン毎の一覧が表示されるのでその中でインストール対象のコンピュータの[Status]欄が[Completed]になっている場合はインストールが成功しています。
- [Status]欄が[Failed]になっている場合は何等かの理由でインストールが失敗しています。

[Details]ボタンを押して詳細のログを確認し失敗の原因の確認と対処を行ってください。
問題が解消された後に[Flush]ボタンを押してログをリセットすることで次回ユーザがログインした時にインストールが再試行されます。
